中学入試で問われる語彙力
ご存知の通り、中学入試では一般的な小学生が、普通知らないような語彙力を問われる事があります。
まず最近の傾向として、直接言葉そのものが問われるようなものも増えてきていますし、直接問われる訳ではないにしろ、それを知らないと「不利だろうなー」というものが多く見受けられるようになってきました。
そう言うと、もしかしたら、論説文などに出てくる難解な熟語みたいなのをイメージされる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はむしろ物語文の方が「本文や選択肢の中に知らない言葉が入っているのが原因で問題が解けない」という事が多いみたいです。
中学入試を経験した子としなかった子とを比べてみた時に、色々と違いに気づく事はありますが、その中でも多く感じる事の一つがコレです。
ただこの問題で悩んでらっしゃる方が多いのも事実です。
またそれを示すかのように、書店にはたくさんの語彙に関する本が並べられていますし、さらに年々増えていっている印象です。
語彙を増やす様々な方法
では、「いったいどうしたら良いのか」という事ですが、一つには「参考書などで増やす。」という方法があります。
例えばサピックスには「コトノハ」、「言葉ナビ」など良い教材がそろっていますし、他塾でもそれに相応するものがあったりなかったりですが、少なくとも書店に行けば、それ関係のものはすぐ手に入ります。
「何の本が良いのか?」というお話になると思いますが、大切なのは「どの本」というより「使い方」の方です。
(後ほど書きますが、全てはそれ次第です。)
他の方法としては、「読書や勉強している本文の中などに出てきたものを覚える。」です。
私は、生徒さんに小さなノートを一つ準備してもらって、そこに知らなかった言葉をどんどんメモしておいて、折に触れて見直す事を勧めています。
例えば知らない英単語を覚える事を想像してもらえれば分かりやすいですが、やっぱり文章の中で覚える方が、より実践的に使える形で身につきます。
他にも、「生活している中で知らない言葉に出会ったら、その都度増やしていく気持ちでメモしておく。」等いくつかありますが、言葉を増やしていく事に楽しさを感じられるようになれればベストです。
語彙を増やすベストな方法
以上のように語彙を増やすにはいくつかの方法がありますが、「一番ベストな方法」、と同時に「コレをしないとたぶん無理(少なくとも、効率が悪い)」という事があります。
それは実はサピックスの「年間学習法」の中にも書いてあったりします。
(ちなみにあの本の中には、かなり良い事が書いてあります、が多くの方が見落としてらっしゃるようです。)
それは、一言で言えば「アウトプット」をするという事です。
出来ればその場でいくつか短文を作るのが一番良いです。
使われる状況を、ありありと実感を込めてです。
言葉ですから、やっぱり紙面で問題を解く形、例えば穴埋めや正解を選ぶようないわゆる丸暗記型では、なかなか深く身につけられるものではありません。
口頭でも良いので、自分で何か状況をイメージして、文を作ってみましょう。
これはやり方次第では、とても楽しいお勉強になります。
先ほども書きましたが、語彙を増やす事が楽しくなれれば、一番良い流れなのです。
なるべく若い時期から語彙を増やしていくのは、とても素晴らしい事です。
(もちろん国語の成績、入試の結果にも直結してきます。)
是非チャレンジしてみて頂きたいと思います。
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