残り3ヶ月で「逆転合格」するためには?

早いもので、ついに中学入試本番まで、残すところあと3ヶ月となってしまいました。(地域にもよりますが、東京、神奈川の生徒さんでも、1月受験から始める方が多いので、あえて3ヶ月と言わせて頂きます。)

「あとはラストスパートをかけるのみ!確実に受かるよう精度を高めていきましょう。」という方がいらっしゃる一方で、

「正直このままではマズイ、何とかせねば、いったいどうしたら良いんだー!」という方もいらっしゃる事でしょう。

そこで直前期、一発逆転(?)が可能になるかもしれない「最善の方法」について考えてみましょう。

目次

過去問を最大限に活用する。

まずは何と言ってもこれです。

もちろん根本的に「力をつける事」も大切ですが、ここまで来てしまったら、それと並行して「力の使い方」を高める方に力点をおいた方が、一気に早く合格に近づいていけます。

言い換えれば、「無駄な事はしない」という事と、「今持っている力を答案上に最大限表現出来る(得点に結びつけられる)」ようにする事です。

これには過去問が一番です。

たまに過去問を適当に解く人がいます。(時間が適当、解きっぱなし、無計画にやりたい時にやりたいものをやる、答えをチラッと見る(?)…などなど。)

非常にもったいないです。

過去問は宝過去問こそ到達点全ての答えは過去問の中にある…。

などなど、色々な名言もありますが、過去問のやり方次第で、本番で取れる点数に物凄い違いが出てきます。

ここをしっかりと活用すれば、偏差値5〜10位の逆転ならば、十分あり得ると思います。

逆転して合格する事も出来るという事は、問題のタイプにもよりますが、逆転されて痛い目を見る可能性もあるという事です。

直前期、たまに塾の土日の予定が忙しくて、過去問をあまりやらずに受験する…みたいな人がいますが、とんでもない話です。

出る可能性の高いもの、合否を分けるもの、必要とされる力をつける事、を優先させて時間を使う。

たまに過去問を解いていたり、塾の先生に「〇〇の中学で〜が出たよ」などと言われたりしたして、ちょっと変わったもの(特徴のあるもの)に出会ったりする事があります。

「えー、こんなのが出るんだ!やっておかねば…。」と一生懸命やろうとする人がいますが、果たして正解でしょうか?

つまりそれが「自分が受験する時に出題される可能性」はどれ程あるのでしょうか?

結論から言って、変な問題、変わった問題はもう出される可能性は少ないです。

たまたまその時に世を賑わせていた事に絡んでいたとか、〇〇周年の事に関係していたとか、他にも何か理由はあるかもしれませんが、そんな事をやる暇があったら基本を徹底的にやった方が得です。

基本的なものになればなるほど、出題される可能性は高くなっていきます。

また一見物凄く難しいもの、発想力を必要とするものなども、基本が完璧に身についていれば、連想、ヒラメキなどが出たりするものです。

「いや自分は難関校を受けますんで…。」などと言う人がいますが、ならば尚更に基本を完璧にしておかなければなりません。(完璧というのは9割でなく10割、100%の事です。)

特に受験生中トップの成績で合格したいなどの理由がないのであれば、他の人が取れない問題を解いて受かる事を考えるよりも、他の誰もが取れるものを取れずに落とされてしまう事のないようにする事の方が先です。

実は結局、こういった所が合否を分けます。

合否を分けるもう一つの問題は、その学校ならではのものです。

言い換えると、その学校で必要とされている力、こういう力のある生徒に来て欲しいと学校が要求している力の事ですが、それを試す問題です。

行きたい学校がハッキリしているのならば、そこの過去問をしっかりと分析して、必要とされている力を見極めて、まずはそこからやっていくべきです。

4科の合計点で合格基準を越える作戦を立てる。

どの科目が得意とか、何の科目が得意だと受かりやすいとか逆に厳しいとか、色々な事が言われます。

でも当然ですが、結局は合格出来れば良いわけです。

つまり基本的には、総合の点数で基準をクリアすれば良いという事です。(特殊な学校は除きます。)

それだったらそうしていけば一番合格に近づくのですが、実際はそうしていかない人もたまにいます。

好きな先生、または厳しい(熱意のある?)先生の科目をたくさんやる。苦手な(または得意な)科目をたくさんやる。算数ばっかりやる。理社を軽視する。などなど…。

それが4科の総合点数アップにつながるのであれば、それは全然構わないと思います。

ただそこを冷静に考えていない、またはあまり重くとらえていない人がいるのも事実です。

残り少ない時間の中で、どの科目が点数を大きくアップさせられるのか、それによって残された時間の中で、勉強する配分を考えるのは、作戦としてとても重要です。

スポーツでもそうですよね。同じ力の選手達でも、コーチや監督の作戦一つで強くなったり弱くなったり…。

何事も本番が近くなればなるほど、作戦というものの影響力は大きくなっていきます。

勉強以外の面、メンタル面、精神面で勝つ。

少々力の不足している人が勝つためには「作戦」も有効ですが、もう一つのポイントが勉強以外の面です。

一言で言えば、メンタル面、精神面です。

ココが弱いと、本番という場では物凄いハンデとなってしまいます。

当然ですが、いくら実力があってもその場で解けなくなってしまっては、解けない生徒と同じ扱いになってしまいますので…。

もしここが人並み以上に強く正しく極まっていたらどうでしょうか?

「オリンピックには魔物がいる」という有名な言葉がありますが、まさに…

「入試本番には魔物がいる」です。

魔物というと聞こえは悪いですが、力があるのに負ける人がいるという事は、逆の人もいるという事です。

実際、大逆転のメダルと同じく、大逆転の合格というものも存在します。

もちろん数は少ないですが、あります。

そういう時、上手くいった生徒さん達はやっぱり皆ここの状態が凄く良かったと感じられた事がほとんどです。

なので、直前期は勉強面と同じく、いやそれ以上に「メンタル面、精神面を良くしていく工夫に力をかける事」を強くお勧めします。

まとめ

「逆転合格」という視点から、合格するために必要な、直前期の最善の勉強法を見てきましたが、もちろん今実力が達している人でも確実に合格するために必要な事ばかりです。

是非とも充実した悔いの残らない3ヶ月にして頂きたいと思います。

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