模試の意味と活用法(どう受けるか、見直すかが大切)

学年が上がれば上がるほど負担が増えていくものはいくつかありますが、大小含めて模試(テスト)もその一つです。

どうしてこんなにちょくちょく受けなくちゃいけないのか…という気持ちになる事もあるかもしれません。

テスト対策のせいでで宿題も出来ない、なんて事すらあるかもしれません。

そこで、なんで模試(テスト)が大事なのか、その意味について考えてみます。また意味が分かれば、最大限に活かす活用法も分かってきます。

何のために模試を受けるのでしょうか?

上手に受けていけば、どんな力をつけていく事が出来るのでしょうか?

目次

本番(試合)に慣れるため。

もちろん本当の本番は、後々来たる入学試験ですが、それに少しでも近い形で、実践力をつけていく事が出来ます。

「いつもは大したことないのに本番に強い」みたいであれば良いのですが、もしこの逆だった場合は、早めに対策を立てておかないと、最終的に入試で痛い目をみます。

そういう意味で、いつもの勉強を「練習」とするならば、模擬試験はその成果を出す「試合」みたいなものと言えるかもしれません。

いつもの勉強と違って、模試で必要とされてくるのは、例えば次のような力です。

他にもありますが代表的なものをいくつか挙げてみます。

時間管理の力

普段の勉強と違って、試験には時間制限があります。単に問題が解ける解けないだけの単純な世界ではないのです。

なので、いつもの勉強で問題が解けたからと言って、「必ずテストでもそのまま良い点数が取れるに違いない」と安易に安心する訳にはいきません。

言い換えれば単に解ける解けないではなく、「限られた時間内でどれだけ点数が稼げるかのゲーム」みたいなものと言ってしまっても良いかもしれません。(なんかイヤな表現かもしれませんが。)

ある程度は準備出来ますが、その場の対応力、要領の良さ、みたいなものが試されたりする事もあります。

逆に言えば、そういうところまで含めた能力、本当の意味での賢さ、のようなものまで試されている、とも言えます。

緊張感、プレッシャーと向き合う力

メンタル面の問題もあります。いわゆる緊張、とかプレッシャーとか言われるものです。

いつもの自分が出せないパターンです。

また逆に実力以上の力を出そうと、妙に力が入り過ぎても上手くいかなかったりします

もしかしたら、勉強とはあまり関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は大アリです。

特に本番の入試において、ここの力の差がもたらす影響力は絶大です。

人並みならまだ良いですが、他の人より極端に弱いという事になると、やっぱり対策を考えていった方が絶対に良いです。

この力も実際に緊張感のある模試を経験する事でのみ、鍛えられていきます。

そこまでの勉強のまとめ方、準備のやり方

範囲のある試験の場合は、そこの範囲を、期日までに4科目バランス良く準備しなくてはなりません。

また公開模試や6年生後半のように範囲が広い、あるいはないものもあります。

範囲がなくても、それなりに準備する事をお勧めします。

模試も色々とありますが、その試験が始まるまでに少しでも良い点数が取れるように準備しなくてはならないのは、同じです。

本番の入試でも同じです。少しでも穴がないようにしたり、問題を解く時に気をつける点を意識したり、様々な事を、時間を上手に使って準備しないとなりません。

毎回の模試をキチンと対策をして受ける事は、その準備をする練習をしているという事にもなります。

小さなゴール、目標を作り、モチベーションアップにつなげるため。

もし入試まで何年も何ヶ月もあって、その時まで何のテストもなかったらどうでしょう。

正直あまりやる気が出ないのではないでしょうか。

やっぱり他の人と競争して比べられるというのは、よっぽどの事がない限り、やる気につながっていきます。

また、塾内でのクラスアップや、偏差値や順位のアップは、勉強に対するモチベーションの一つになります。

大切なのは、モチベーションにつなげる事なので、逆にもしテストを受ける度に勉強に対するモチベーションが下がっていくなんて事になっていたとしたら、考えないとなりません。

例えば、もう受ける前から悪い結果しか考えられず、イヤな思いをする事になるとしか考えられず、テストを受ける事が苦痛に直結してしまっている、みたいな状態です。

弱点を見つけ、改善するため。(力をつけるため。)

テストを何のために受けるのか、という話になると、もしかしたらこれが一番王道の答え、となるかもしれません。

テストの一番の目的は、学力がついているかどうか調べる事です。

とするならば、自分の力のついていない所を見つけて、そこを補強するというのは、やっぱり一番大事になってきます。

それが次のテストで出ないものだとしても、本番の入試では範囲がないですし、やはり見つけた時にやっておかないと、後で苦労する事になってしまいます。

知識的なものでない事柄の場合は、すぐ次のテストで成果が出てきたりする事もあります。

とにかく「何回もテストを受けても全く成績が上がっていかない」と言うのは「改善(=進歩)がない」という事です。

改善していっているけれど、まだ点数には出てきていないだけ、というのならば良いのですが…。

傾向を知るため。

これはその塾でのクラスアップなどを考えた時に有効な所です。

確かに、どこかで過去問のようなものを手に入れて、傾向分析の力だけで少しくらい良い点数を取ったとしても、一時的には良いですが、あまりそればかりに頼って、自分はすごい実力がついたと思ってしまうのも考えものです。

何が何でもクラスアップという方には、「そんな事言っていられない」と思われるかもしれませんが…。

上のクラスに行くというのは良い事ですので、極端な事をしなければ、模試の復習をしっかりとやって、傾向を知って対策を立てるというのは良い事です。

ちなみに家庭教師や個別の先生などに模試の偏差値、クラスアップのみ強く言い過ぎると、そのような応急処置のみを続けざるを得ない場合があるかもしれませんので、お気をつけください…(笑)

でも入試本番は別です。過去問を徹底的に研究、分析するのは良い事です。

何といっても、合格する事が一番ですので。

たまに見かける「入試直前にオプション講座が忙しくて、過去問が出来ない」などは本末転倒です。

また「過去問はもう出ないからあまりやっても意味がない」とかいう先生がたまにいらっしゃるのも驚きです。(←本当にいます。)

まとめ

模試をなんのために受けるのかについて書きました。

そこが分かれば「テストで必要な力はどうしたらつけられるか」につながっていきます。

成績アップのポイントは、模試の受け方や復習のやり方にあります

是非とも最大限活用していって頂きたいと思います。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは、初めてご連絡させて頂きます。
    大阪在住です。関西は3科目受験が多い中、息子は国語が厳しく…完全に理系です。
    社会は好きではありますが後回しにしてきたこともあり、得点源になっておりません。我が家としては最後の砦?国語がやらかした時に何とか…との思いで社会をあがいてます。
    地理を何とかしなければとは思ってますが、塾からの知識の冊子を2周回しましたが、イマイチ乗り気でなく…あと二ヶ月どんな風にしていけばいいか悩んでます。大まか過ぎかとは思いますが、直前期の勉強法を教えて頂けたら助かります。

    • はじめまして。

      何日か前に直メールの方へご連絡させて頂きましたが、念のためこちらの方にも送らせて頂きます。

      この度はコメントの方を頂き、どうも有難うございます。

      大阪の方の私立中学をお受けになるという事で、地理のお勉強でお悩みという事でよろしいでしょうか。

      全般的なお話も出来ますし、もしよろしければお受けになる中学などお教えくださればもう少し詳しくお話出来ると思います。また出来ればお名前の方もお教えくださると幸いです。

      もし可能でしたらお電話番号や話せる時間帯をお教えくださればこちらからおかけ致しております。(またネット回線(zoom、skype、meet)の方も対応しております。)

      何かのお役に立てれば幸いです。

      どうぞよろしくお願い致します。

                         手塚

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