国語における「小5の壁」とは?

ある時期に成績が急変する事があります。

良い意味でなら大歓迎なのですが、たいてい逆な事が多いです。つまり下がると言うことです・・・。

もちろん原因は一つではないでしょうが、国語に関して言えば、一つ考えられる事があります。

「今までと同じにやってるのに、なぜか点数が取れなくなってしまった。」

「急に書いてある事が難しく感じられるようになってしまった。」

「テストで最後まで終わらない事が増えてきた。」

など、何か心当たりがおありの方、いらっしゃいませんでしょうか?

目次

取り上げられる文章(本文)が変わってきた。

その原因の一つとして、「文章(本文)そのものの質が変わってきた」というのが、大きく影響している事が多いみたいです。

文学的文章

それまでは、例えば比較的年齢の近い子だったり、環境もせいぜい転校するとか・・・、まぁ、身近に感じられるような話題が多かったと思います。

ところが5年生になると、昔の子供の話など知らない馴染みのない時代の話が出てきたり、複雑な家庭環境の子の話が出てきたり、または高校生など年齢の離れた人物のお話が出てきたり…。

つまりは一言で言ってしまえば、「知らない内容」、「自分の世界から離れた世界」の話が出てくるようになります。

これが原因で、「なんかよく分からないなー」となってしまう事になります。

説明的文章

小4までは難しいとは言っても、せいぜい科学系の文章くらいなものでした。

これが文化論、芸術論、人生論、哲学的な文章・・・などなど、まず普通ですとその年齢の子が読む事はないであろう、と思われるような分野の文章が出始めます。

大人が見ても、「これを10、11歳の子に読ませるのかぁ…。」と思わず感じてしまうようなものも出てきます。

これで急に「ちょっと無理!」となってしまう事が多いです。

解決策はあるのか?

では、解決策はあるのでしょうか?

まずは勉強する側の態度としては、馴染みのない話が出てきたら、一つ一つ「ふ〜ん、そう言うものなんだ…」と引き出しを増やしていく事が大切です。

それはそうなのですが、ただちょっと考えてみて欲しい事があります。

それは、「みんな同じ条件なのに(同じような環境に生きているのに)、なぜ点数が取れる子がいるのか?」という事です。

馴染みのない内容はみんな同じなのに、なぜ解ける生徒がいるのか、と考える事が、解決策の大きなヒントになります。

客観的に読む事の大切さ

一言で言ってしまえば、それは「客観的に読めているのか(解けているのか)どうか」ということに尽きます。

「自分だったらこう思う」とか、「普通そんな事、考えないでしょ」とか、「これ知ってる(知らない)」とか…、で読まないという事です。

また「ココにこう書いてあるからこう。」と答えの根拠を説明出来るのかどうかが重要です。

4年生までは何となく「感覚」で出来ていたのかも知れませんが、それでは通用しなくなってくるという事です。

逆に言えば、知らない内容、馴染みのない世界の事でも、客観的に、論理的に読めれば、理解する事も可能になります。

日頃の勉強から、本文を読み終わった後には、まず書いてある事を、一度整理しましょう。
(サピックスやグノーブル、希などの本文要点の穴埋め式も悪くないですが、あれは一つの見本で、本当は自分で作れるようになるのが目標です。もう少し簡単なもので良いので…。)

そしてここからが大切なのですが、問題がたとえ合っていても間違っていても、なぜその答えになるか確認しておく事です。(=感覚だけに頼らない。)

ちなみに、選択問題であれは、アは〇〇だからダメで、イは△△だからダメで…は、良くないです。

「本文のココにこう書いてあるからこうです。」と言えるようにしましょう。

記述なら「ここに書いてある」と分かっているのが、まず第一歩です。

まとめ

国語が客観的に解けていないと、小5くらいから急に出来なくなる事がある、というお話をしました。

もし自分なりの読み方をしていたり、感覚で解いていたりしていた、という方は、是非この機会に、客観的、論理的に読む(解く)勉強法に切り替えてみる事をお勧め致します。

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